被害

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喫茶店に来た僕等は他愛ない話をした。 やっぱり昔からの幼馴染みというだけあって、彼との話は尽きない。 暫く話をしていたら突然、美琴が真剣な表情をした。 「? どうした?」 黎人が心配そうに聞いた。 「あっ、あっ、あのね……?」 彼女は伏し目がちに言った。 「最近誰かに付け回されてる気がするの……」 ――バンッ!!!!!! 黎人が凄い勢いで机を叩き立ち上がった。 その表情には驚愕と怒りが読み取れた。 域なりの机を叩く大きな音に、店内の客の視線が集中する。 黎人はハッとして、その視線に気恥ずかしくなって座った。 客の注目が無くなった所で僕は口を開いた。 「美琴、それ…どういうこと?!」 ちょっと抑えた声で黎人も口を開く。 「本当なのか?!」 彼女が申し訳無さそうに頷いた。 +
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