1人が本棚に入れています
本棚に追加
喫茶店に来た僕等は他愛ない話をした。
やっぱり昔からの幼馴染みというだけあって、彼との話は尽きない。
暫く話をしていたら突然、美琴が真剣な表情をした。
「? どうした?」
黎人が心配そうに聞いた。
「あっ、あっ、あのね……?」
彼女は伏し目がちに言った。
「最近誰かに付け回されてる気がするの……」
――バンッ!!!!!!
黎人が凄い勢いで机を叩き立ち上がった。
その表情には驚愕と怒りが読み取れた。
域なりの机を叩く大きな音に、店内の客の視線が集中する。
黎人はハッとして、その視線に気恥ずかしくなって座った。
客の注目が無くなった所で僕は口を開いた。
「美琴、それ…どういうこと?!」
ちょっと抑えた声で黎人も口を開く。
「本当なのか?!」
彼女が申し訳無さそうに頷いた。
+
最初のコメントを投稿しよう!