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僕達は公園にあるベンチに座った。
「美琴、さっきの事、他の警察には話した?」
「ううん、智也に相談してからと思ってたから。」
「そっか……」
「お前から伝えればいいんじゃねぇの?」
「うん、そうするつもり。それで、上層部に僕もこの事件に回れるか掛け合ってみる。」
「お前に出来るのか?」
「頑張るよ、親友の為だもん!」
僕は笑って見せた。
「犯人、絶対見付けて逮捕するから。それまで…黎人、美琴の保護頼んだ!」
「おぅ、任せとけ!」
「僕は此れから署に行ってくるから、何かあったら連絡頼むね。」
「おぅ。」
「美琴にもしもの事があったら許さないから」
「俺がいてそんなことあるかよ。」
「じゃ、しっかり頼むよ。」
「わかったから!さっさと行け。」
僕は美琴の方を向いた。
「美琴…」
「智也……」
「大丈夫だから。僕が絶対、何もさせないから。」
そう言って僕は彼女を抱き締めた。
「……それじゃあ行ってくる。」
僕は走り出した。
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