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雪の降る空。
辺りは白い景色ばかり。
『寒いなぁ…っ……』
季節は冬。
世間はクリスマスとか
冬休みとかの話題で
賑わっていた。
少女の名前は『つばき』
『……はぁ…学校めんどぃ…』
だが、そんな話題は
どうでも良かった。
自分の誕生日すら忘れて
毎日、毎日…
絵を描き続けている。
少女にとって学校とは
時間の浪費にしかすぎない。
時を刻むその一瞬が
少女の心を揺れ動かす。
『早く帰りたいな……』
まだ学校にすら着いていないが
キャンパスから離れる時間が
狂おしい程切ない。
憂鬱になりつつ
友達に、そんな素振りを見せない。
少女は笑顔を作り
バス停に着いた。
……が…………
先客がいた。
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