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さぁ……あと12……
11……10……9……
8……7……6……
アウトか?……3……
ギリギリか
『キーンコーンカーンコーン』
そらもう授業始まりのチャイムと、ほぼ同時に北野は帰って来た。
そしてすぐに、重苦しい空気と共に、荒井も教室に入って来る。
「はい、号令」
「き、きりつ!礼!お願いします!」
この学校に入学して、一ヶ月になるが
この荒井のことだけは、どうしても慣れない
それは号令係の丸井も同じらしい。
今、声裏返ったぞ、落ち着け丸井。
そして……いつも何かを睨んでいるような目をした、荒井の口が開かれる。
「おい、北野」
「え、あ!はい!」
あの北野が動揺してる……
荒井の威圧感は、それほどのものだった。
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