闇を照らす小さな灯

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「これは!?」 動物達を掻き分けその中心に行くと法衣を着た双子の少年と少女が骸骨の隣で倒れていた。 二人共かなり弱っているのか弱々しく呼吸していた。 「おい!!大丈夫か!!」 春蘭が慌てて少年を抱き起こし揺さぶって意識があるかどうか確認する。 「何があったの?」 春蘭の声を聞き、駆け付けた華琳と秋蘭は春蘭と春蘭の腕の中にいる少女を見る。 「姉者、その子達は………?」 「わからん、そこの骸骨の隣に倒れていたのだ しかもかなり弱っている……」 秋蘭は春蘭の説明を聞くと少女のほうを抱き起こして華琳の方を向く。 「華琳様、いかがいたしましょう…?」 華琳は双子を見てから少し考え込みもう一度双子を見てやんわりと微笑む。 「連れて帰りましょう。 私も鬼じゃないから……それに……」 華琳は少女を見ながら意味深なことを言うと部隊に戻る。 春蘭と秋蘭は顔を見合わせて首を傾げると少年を春蘭、少女をゆっくりと秋蘭の馬に乗せ華琳の後を追う。 「師匠………」 少女はボソリと呟くとそれを聞き逃さなかった秋蘭は近くにいた兵を呼ぶ。 「悪いがそこの亡きがらを………」 そう言うと秋蘭は少女の髪を優しく撫でて優しく微笑むと再び兵の列に加わりその場を後にした。そして、森に残った師匠の亡きがらは兵達によって運ばれて行った。
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