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「グスッ……あたし…あたし…あぁ……師匠無しじゃ生きていけない……うぁぁぁ!!」
「よしよし……泣くな…よければここに住めばいい
私や華琳様がお前を守ってやる」
「えっ………いいんです…か?」
キョトンとした表情で秋蘭を見る。
「もちろんだ、きっと華琳様なら許して下さる」
秋蘭はニッコリと微笑み少女の髪を撫でる。
「あ、ありがとうございます
あの、あたし…桜華三蔵って言います…」
「三蔵?もしやあの三蔵か!?
これは失礼しました。
敬語を使わなかったこと、お許し下さい」
秋蘭は慌てて頭を下げて許しを乞う。
「そんな、やめて下さい!
あたし、そんなに立派じゃないですから…………二人で一人前なので………。
あとあたし、真名が護刃薺(ユズリハナズナ)って言うんです。
貴女になら真名を預けられます
……あと敬語はやめて下さいね?」
「ああ……わかった
私は夏侯淵……真名は秋蘭だ」
自己紹介を終えると、ドアをノックして兵が入って来た。
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