闇を照らす小さな灯

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「申し上げます、曹操様がお呼びです、夏侯淵将軍」 「わかった、すぐ行こう 薺、今から華琳様のところへ行くのだがお前も連れて行こうと思うのだが、動けるか?」 「はい、だいぶ良くなりましたので大丈夫です」 薺はベッドから降りると秋蘭の手を掴んで少し不安そうにする。 「どうかしたのか?」 「兄は大丈夫でしょうか?………」 「大丈夫だ、姉者がついてる」 秋蘭は安心させる為に手を握り返す。 ドアを開け廊下に出るとちょうど春蘭が来ていた。 「あっ…ちょうどよかった。 秋蘭も華琳様のところに行くのだろ?」 「ああ…………姉者、そっちはどうなった?」 「大丈夫だ、まだ目は覚ましてないが命に別状はない……ん?お前も行くのか?」 「はい……」 「私は夏侯惇、真名は春蘭だ。よろしくな」 そう言うと薺は秋蘭の後ろに隠れてしまう。 「姉者は薺達を最初に見つけてくれたのだ 怖がることはない。ちょっと熱くなることはあるが優しい人だ」 秋蘭がニッコリ微笑むと薺は俯きながら前に出て来て春蘭を見ると自己紹介する。 「桜華三蔵……真名は護刃薺です……」
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