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「それで博士、これはどうするんですか?」
助手はタイムマシンを指差し不安げに言った。
「もちろん、助手には過去に行ってもらう」
嫌な予感が的中し、助手はため息をついた。
ですが、と助手は続いた。
「タイムスリップの許可はとってあるんですか?」
「とっているわけないだろう、申請に何年かかると思っているのだ」
当然、とばかりに博士は言った。
時間超越をするためには申請をしなければならないが、長いときでは10年以上も申請待ちになることもある。
博士はそれを嫌い、無許可でタイムマシンを使おうとしてるのだ。
「でも、そんなことしたら時空警察に捕まりますよ」
当然、博士のように無許可に時間超越を行う犯罪者を取り締まる機関もある。
見つかった場合、懲役15年以下の大罪だ。
「安心しろ、時空警察のレーダーから逃れるやり方ぐらいはわかっている。ま、心配ないさ」
博士がそういうなら大丈夫だとは思いますが……と助手は小さく呟いた。
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