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ここは
とある高校の
授業の合間の休み時間。
教室では大小幾つかのグループに分かれた生徒達が
他愛もない会話で盛り上がっている。
『ねぇねぇ 昨日のドラマ見たぁ?アレすっげぇ続きが気になんだけど』
『あ~最悪!次の授業 数学かよぉ。宿題なんか いちいちやってられっかよ。』
『今日学校終わったらさぁ 一緒にカラオケ行かない?』
そんな会話の漂う
普通の休み時間。
ザワザワとする教室の雑踏に紛れて
健司は浩一に
何やら自慢げに話をしている。
『なぁ浩一、俺さぁ 最近 暇な時、携帯で怪盗ゲームしてんだけど それが結構楽しいんだよなぁ。』
『そうなの!?健司 お前そんなんやってんのかよぉ。 あの『あっ!盗まれてる~!』ってヤツだろ?所詮は子供だましなんじゃないの?携帯のゲームなんか 楽しい訳ないじゃん。』
すると健司は 一層得意気な表情になり
浩一に向かって
こう続けた。
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