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翔やマスターや教授は、よく私をピアノに例える
譜面に合わせて音を奏でるピアノ…でも弾き手によっていろんな音に変化する
なのにピアノはよく聴かなきゃそれはわからない。私は時々弾き手を無視して歌うように音をだし、困らせる
教授は言う
『明菜を指で弾くと無邪気な音から大人の音になる瞬間がわかるんだ。それがすごく楽しいね』
翔は言う
『時々ピアノに弄ばれてる気がするよ。俺がアレンジしようと思ったら勝手に違うアレンジされてしまう。俺はそれを聴いて、頷き、満足するしかないんだ』
マスターは言う
『お前というピアノは時々とんでもない音をだして驚かすよ。弾き手無視なんだよな。でもそれは悪い事じゃない。アンティークでありながら音は最新だ』
らしい…(笑)
私と3人の男の奇妙な関係。私のマイペースを決して崩さない、いい男達である
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