私はピアノ

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店を閉めて、私達3人は近くの焼鳥屋に入って行った 『別れたきゃハッキリ言えばいいのに…』と安達さんはぼやいた 『俺様キャラだから、言い出しにくかったんじゃないですか?』 『明菜いいすぎ』とマスターは笑った 『あ、安達さん。私成宮明菜です。営業部にいます。先月30になりました』 『俺…安達竜也…32』 『ほら元気出しましょうよ!すみません、大将生ビールお代わり3つ!』 『さすが営業部は元気だな。明菜、敏腕プロデューサーによいしょしとけ!』 『今日の事にめげないで、ブルーズさん頼みますよー』 『プライベートと仕事は別だ!』 安達さんは焼鳥をがっついていた そして、仕事の話しをさせると女々しい部分は抜けて、敏腕プロデューサーらしき人物へと代わっていった おもしろい人だ 私がピアノなら、この人は作曲家!いろんな曲書き上げて、いろんなピアノで奏でる その時携帯が鳴った 翔からのメール 【明菜にお願い。悪いけど風邪薬と冷却シート買ってきて。熱下がらない】 私は慌ててマスターに事情を話して、先に店を出た ドラッグストアで薬とシート、コンビニで氷も買った そしてタクシーで翔のマンションに急いだ
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