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目覚めると窓からは雨の音が…
そう、私の誕生日は毎年梅雨入りの始めに…
歳をとるのは仕方ないけど、梅雨入りは少しテンションがさがる
ベランダに出てしばらく雨を眺めていた。眺めていれば止むわけでもないんだけど…
あきらめてコーヒーをたてて台所で突っ立ってた
『明菜、俺もコーヒー』
寝室から翔の声がした
私はコーヒーカップを二つ持って寝室に行き、ベットに座った
『はい、コーヒー。まだ寝てていいじゃない。仕事は夕方からなんだし』
『お前もう仕事いくのか?』
『そうね、着替えて化粧したら』
『なんだよ…まだ早いじゃねーか。久しぶりにうちに泊まったのに素っ気ないな』
翔は拗ねた顔でコーヒーをすする
『会社の近くのカフェで朝ごはん食べたいからよ』
『女はカフェが好きだな』と翔は笑った
『まぁね。翔…少し痩せたんじゃない?病気?』
『馬鹿か。ダイエットしたんだよ。アフターで夜食増えて5キロも体重増えたんだ。明菜に会ってない間に、ジム通ったり大変だったんだぜ』
『なるほど』
雨宮翔はホストクラブ『琥珀』のNo.1ホストだ
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