30歳の誕生日

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目覚めると窓からは雨の音が… そう、私の誕生日は毎年梅雨入りの始めに… 歳をとるのは仕方ないけど、梅雨入りは少しテンションがさがる ベランダに出てしばらく雨を眺めていた。眺めていれば止むわけでもないんだけど… あきらめてコーヒーをたてて台所で突っ立ってた 『明菜、俺もコーヒー』 寝室から翔の声がした 私はコーヒーカップを二つ持って寝室に行き、ベットに座った 『はい、コーヒー。まだ寝てていいじゃない。仕事は夕方からなんだし』 『お前もう仕事いくのか?』 『そうね、着替えて化粧したら』 『なんだよ…まだ早いじゃねーか。久しぶりにうちに泊まったのに素っ気ないな』 翔は拗ねた顔でコーヒーをすする 『会社の近くのカフェで朝ごはん食べたいからよ』 『女はカフェが好きだな』と翔は笑った 『まぁね。翔…少し痩せたんじゃない?病気?』 『馬鹿か。ダイエットしたんだよ。アフターで夜食増えて5キロも体重増えたんだ。明菜に会ってない間に、ジム通ったり大変だったんだぜ』 『なるほど』 雨宮翔はホストクラブ『琥珀』のNo.1ホストだ
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