1886人が本棚に入れています
本棚に追加
私は病室に戻った
『明菜、大丈夫だったか?』
『…教授あのね…私妊娠してるんだって』
『妊娠って…お前ピル飲んでるって…』
『竜也さんと付き合いだしてホントはピルやめたの。だから竜也さんとは避妊してたの。同棲しだしてからは殆どセックスレス…教授の子供。あの雨の日の時の子みたい…二ヶ月だって』
『事故の前の時の…』
『嬉しくない?』
『嬉しくないわけないだろう…』教授は泣き崩れた
何度も何度も私のお腹を触り、笑ったり泣いたりだ
私はすぐに産婦人科のほうに診察にいった。エコーの写真を教授に見せた
『まだ全然わからないわね。でも私達の子供がここに生きているの』
『不思議だな…あの時僕たちは一番愛し合った。あの一回だけで…明菜にピルを要求したのは僕だ、悪かったと思った。竜也さんと付き合いだした時…』
『ピルは私の意思よ、おかげで生理痛を知らない女だったわ』
『子供ができても、自由に遊んであげれないのが悲しいよ』
『何いってるの…教授は生きてるのよ?あの時死んでたらこの子に父親はいなかった』
『幸せにできるかな』
『しなきゃダメよ。頑張りましょう』
最初のコメントを投稿しよう!