パジャマに口紅

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私は病室に戻った 『明菜、大丈夫だったか?』 『…教授あのね…私妊娠してるんだって』 『妊娠って…お前ピル飲んでるって…』 『竜也さんと付き合いだしてホントはピルやめたの。だから竜也さんとは避妊してたの。同棲しだしてからは殆どセックスレス…教授の子供。あの雨の日の時の子みたい…二ヶ月だって』 『事故の前の時の…』 『嬉しくない?』 『嬉しくないわけないだろう…』教授は泣き崩れた 何度も何度も私のお腹を触り、笑ったり泣いたりだ 私はすぐに産婦人科のほうに診察にいった。エコーの写真を教授に見せた 『まだ全然わからないわね。でも私達の子供がここに生きているの』 『不思議だな…あの時僕たちは一番愛し合った。あの一回だけで…明菜にピルを要求したのは僕だ、悪かったと思った。竜也さんと付き合いだした時…』 『ピルは私の意思よ、おかげで生理痛を知らない女だったわ』 『子供ができても、自由に遊んであげれないのが悲しいよ』 『何いってるの…教授は生きてるのよ?あの時死んでたらこの子に父親はいなかった』 『幸せにできるかな』 『しなきゃダメよ。頑張りましょう』
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