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『まーのお母さんから連絡があってね。知り合いかもしれないから言っときますってね。』
「ふふ、そうか。悪かったね」
『てか、変わったね。あんた』
「?」
確かに、変わったような気がした。
今までと同じ、クールな外見と言動だが、以前のような狂気は感じられない。
「そうかな、別にボクはボクだけどね」
「あの、話の途中悪いんだけどさ」
「どうかしました?」
「今日は何の用なんだ?」
『あ、そうだね。9ヶ月ぶりにどうしたの?』
寸止めの智は髪を掻き分けながら言った
「いやあ、君の顔が見たくなってね…」
『うそつけ』
はるは間髪入れずにつっこんだ
「あはは、まあ半分は本当に君に会いたくて来たんだよ」
『じゃあ、あとの半分は?』
「うーん、うまいね。このお雑煮…味付けは赤7に白3かな」
『よく分かったわね!て、とぼけないでよ。』
「ハイハイ、分かったよ。分かったから…」
寸止めの智はそう言って、雑煮を完食し、はるに告げた
「ボクが今、何をしてるか知ってる?」
『そんなの知ってるわけないじゃん。お金持ちってことは知ってるけど。』
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