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「今年入って、急にね」
『何よそれー』
「あそこに違うものを建てたいとかいい始めたみたいでね」
「ずいぶん横暴だな。今まで何も言ってこなかったのに」
「でしょ?だからさあ、ボク借地の所有者に会ってきたんだ」
『ま、ずいぶん大胆ね』
「誰だったと思う?」
『知らないって』
「あの三条兼為だよ」
『誰それ?白玉さんは知ってるの?』
「三条兼為って最大与党の皇極党の元幹事長だよな。」
「うん、その三条兼為が土地の所有者なんだよね」
『で、そんな人相手に私…何かできるの?』
「まあね、実はもみじの里の土地を欲しがってるのは三条兼為の孫娘らしくてね」
『まさか、その孫娘と交易バトルしろとか?』
「察しが良くて助かるよ」
『で、でも…』
「大丈夫、君には[出し渋り]があるから」
『んー、いまいちピンと来ないなあ』
「一度、自分の目で確かめたらどう?」
『そうねぇ、もみじの里…行ってみようかな』
「店はどうするんだよ」
『定休日に行くから問題ないよ…ってわけで、白玉さん。次の月曜日空けといてね』
「オレもかよ!」
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