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モニカが揺れる瞳でアーヴァントを見つめる。
それはまるで、すがるように。
けれどアーヴァントの顔は厳しかった。
冗談でも、嘘でもなく、本気で言っているのだと…
モニカが思い知らされるのには、十分だった。
「…わた、し…」
「~~~あーもう!
ストップ、ストーップ!!」
と突然、腕でバツマークを作りシエルが立ち上がった。
そのままがしがしと頭をかく。
「いきなりすぎて話わかんないんだけど!
三人で勝手に進めないでくれる!?」
ズビシ、とシエルがアーヴァントを指差した。
「アーヴァント!
モニカがそのチェルシーって子だっていう証拠は!?」
「え…いや、ない…けど。
状況的にそうだろうなって…」
「似たような境遇はいくらでもありますぅー!
却下!!」
却下っておい。
アーヴァントが「えぇー…」と困り果てていた。
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