モニカの幸せ

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次にシエルの指が捉えたのはアル。 「アル! あんたも、モニカがチェルシーだっていう確信は!?」 「か、確信はないっていうか… ルシーと最後に会ったのは5、6年前だし…」 「つまり記憶はあやふや、成長した姿もわからないって事ね。 はい却下!!」 シエルから再び却下のお達し。 これで終わりかと思いきや、シエルの人差し指はさらにモニカを示した。 「最後にモニカ!」 「は、はい!」 「あなたは、自分がチェルシーだと思う!?」 「え…」 「『モニカ』!? 『ルシー』!? どっち!?」 モニカの瞳が激しく揺れる。 「私、は…」 …まずいな。 そろそろ止めておくか。 俺はため息をついて、モニカの答を待つシエルを見上げた。  
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