1686人が本棚に入れています
本棚に追加
次にシエルの指が捉えたのはアル。
「アル!
あんたも、モニカがチェルシーだっていう確信は!?」
「か、確信はないっていうか…
ルシーと最後に会ったのは5、6年前だし…」
「つまり記憶はあやふや、成長した姿もわからないって事ね。
はい却下!!」
シエルから再び却下のお達し。
これで終わりかと思いきや、シエルの人差し指はさらにモニカを示した。
「最後にモニカ!」
「は、はい!」
「あなたは、自分がチェルシーだと思う!?」
「え…」
「『モニカ』!?
『ルシー』!?
どっち!?」
モニカの瞳が激しく揺れる。
「私、は…」
…まずいな。
そろそろ止めておくか。
俺はため息をついて、モニカの答を待つシエルを見上げた。
最初のコメントを投稿しよう!