モニカの幸せ

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「シエル。やめろ」 「何よ、邪魔しないで。 今大事な所なの」 「モニカが戸惑ってる。 それに多分…戸惑っているのは、俺達も含めここにいる全員だ」 「あ…」 そう。 戸惑っているのは、みんな。 それがわかったのか、シエルはゆっくりと腕を下ろした。 「…ごめん」 「…いや」 シエルが空気を一旦入れ換えてくれてよかった。 あのままだったらきっと…何か、とんでもない間違いを犯す所だっただろう。 俺は全員の顔を見回した。 「そういう事だ。 みんな混乱してる。 …今日の話は終わり。 少し、考えをまとめる時間をくれ」 モニカにも、アーヴァントにも…アルや俺達にも。 「…ああ」 アルはゆっくりと頷いた。  
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