男を磨け!『SBS-O』塾

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「待て! 大人しく俺の芸術の犠牲に!!」 「犠牲!? 犠牲って言った、今!? 俺殺されんの!?」 い、いや! そうだ!! 「ほら見て、これ!」 カツラを外し、胸からパッドを取る。 「実は俺、男なんだ! 髪だって黒じゃないし、カツラを被ってただけで…!」 「か…カツラ!?」 よし! なんだかよくわからないけど、相手はショックを受けてる!! このまま押し切れば…! 「…いい」 「へ?」 「いい…いいよ! 男の娘(こ)最高!!」 ええぇぇぇ!? 変態ぃぃぃっ!? 「さぁ! 大人しく俺に身を捧げて!!」 「その言い方やめて!!」 駄目だ。 もうこれ以上逃げられない。 ただでさえ、姐御の筋トレメニューでふらふらなのに。 ごめん、ゼクシィ。 どうか、芸術的に飾られた俺の姿を見て笑って―― 「――鬼ごっこ? 楽しそうですわね」 「え…」 この声… 「私も混ぜて下さらない?」 「ゼクシィ…!?」  
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