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「――俺はゼクシィが好きだ!!」
「え?」
「は…はぁ!?
い、いきなり何を言ってますの!?」
「い、いいだろ別に!
フラれても諦められないんだから!
小さい頃から、ずっと好きだったんだから!!」
「な…っ」
「ゼクシィは俺なんかよりもずっと強くて、信念も持ってて…
ただのヘタレな俺は、いつも守られるばっかだったけど」
これからは。
「ゼクシィ、好きだ!
だからゼクシィは、俺が守るんだ!!」
大好きな君を。
大好きな君の笑顔を。
俺が。
「俺が…守るっ!!」
「…アキラ…」
足なんか震えて、カッコ悪いけど。
声も裏返って、必死でみっともないけど。
それでも俺は、君を守れる男になりたいから。
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