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ゼクシィと共に、似顔絵を描いてもらうアキラ。
その間の距離は、心なしかいつもより近づいていて。
そんな二人の様子を、俺達は陰から見ていた。
「よかったですね…
すごくいい雰囲気です」
「アキラもやればできっじゃん」
「お嬢さんを助けに入ろうとしたら、まさかアキラ君に先を越されるとはね」
「でも…
ギリギリまで行くつもりはなかったんだろ?」
朝日が笑う。
それが答だった。
「ま、何はともあれ…
これで依頼達成ね」
これから先、二人がどうなるか。
それは俺達が口出しできる問題じゃない。
ずっと幼なじみの関係のままかもしれないし、もしかしたらいつか、アキラの熱意がゼクシィに伝わるかもしれない。
だがどうなってもきっと二人は、いつまでもいい関係でいるだろう。
すぐ近くで、笑い合えるような。
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