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あごに指を当て、シエルが唸る。
大人なイメージのサリーがそこまで意地になるなら、確かにそうなんだろう。
このままだと、本当に別れてしまいかねない。
「…でも、このまま別れたらサリーさん、絶対後悔すると思います」
「…そうだな」
きっと、そんな事は本人も望んでいない。
なんとかして仲直りしたいと思っているはずだ。
「…うん」
シエルが立ち上がり、俺達の顔を順に見た。
「仲間の危機をこのまま放っておくなんてできないわ。
私達は『SBS-O』。
でもそれ以前に、サリーの友達よ。
友達のピンチに立ち上がらないなんて、人間失格だわ」
アーヴァントやモニカが力強く頷く。
俺もシエルに同意した。
「行くわよ!
おせっかいでもなんでも、絶対仲直りさせるんだから!」
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