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深い深い哀しみの中に、少女はいた。
彼女は絶望していた
このセカイ…否、彼女自身に…。
彼女この大きな瞳の中に、一体何色を映しているのだろう?
大きく整った瞳に縁取りされた長い睫毛に覆われた蒼い瞳はまるで、
彼女の哀しみを現している様な、深い深い、蒼色。
その色は、見つめていたら吸い込まれてしまう、
そんな事を思ってしまう程、
その色は深かった。
暗く、哀しげな表情で、彼女は空を見つめている。
私は、彼女がこのまま、
私を置いて何処かに消えてしまうんじゃないだろうかと
一瞬不安になる。
それほどに、
儚い横顔だった。
それほどに、
私は彼女に依存していた……。
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