彼女に送るある一日
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「お早うリーゼ、よく眠れたかい?」 部屋のカーテンを開けながら彼女に朝の挨拶をする。 「…………。」 だが彼女は相変わらず、 何処か遠くを見るような、空虚な表情をしているだけだった。 無理もない あんな事があったのだから…。 今はそっとしておく時期なのだ、時間はまだまだたっぷり有るのだから。 私は待とう、彼女が心を開くまで… どうせ私には、それしか出来ないのだから…。
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