彼女に送るある一日

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昼、私は気分転換のために彼女を近くの湖まで連れ出した、小さい頃、よくここで一緒に泳いだり、虫を捕ったりしたものだ。 彼女は覚えているだろうか? だったら、どんなに嬉しいことだろう? 冗談無しに泣くかもしれない。 「リーゼ、そろそろ帰ろう。」 そう言って彼女を抱き起こし、腕をひいた。 相変わらず虚ろな表情で、ひかれるがままに私についてくる彼女は、何処か、痛々しい。
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