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「あ…………」
「………どうも」
学校帰りの道端で偶然出会ったのは今や載ってない雑誌はないのではないかと思う程人気の美哉媚兄さん。
「純也君は今帰り?」
「うん、今日は実習ないから早いんだ。…美哉媚兄さんはこれから仕事?」
「ううん、もう仕事終わった」
ありきたりな会話をしながら並んで道を歩く。
(…久しぶりに話すかも)
俺ら兄弟と完全に血のつながりのない美哉媚兄さんは俺らと一線を置いていてなかなか打ち解けてくれない。
「もしよかったらさ、買い物したいからちょっと付き合って?」
控えめな声とサングラス越しに見える遠慮がちな目。
美哉媚兄さんと仲良くなれるちゃんすだ、NOと言うわけがない。
「俺この間できたショッピングモール行きたい」
せっかくだし新しく開店したショッピングモールに行きたくて提案したら美哉媚兄さんは二つ返事で了承してくれた。
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