169人が本棚に入れています
本棚に追加
ブー……………
急に放送が入った
「こちら放送室！」
ガチャガチャと雑音が煩く、しっかりと聞き取れない
「生徒は逃げっ…！」
直後パァーンッ！と甲高い音が響いた
「か………体に、穴が……！穴…！空いて………っひ！やめ……やめてくれぇぇぇぇ！！！！」
更に甲高い音が５回程響く
それが銃声だと、やっと理解した
最後の銃声と共に放送が切れる
……………………………
一瞬の静寂……
だが次の瞬間、教室の人間が恐怖に駆られたっ！
「うわぁぁぁぁぁ！！！！」
「きゃああああああああ！！」
「いやぁぁぁぁぁぁ！！！」
口々に悲鳴を上げ、当然教室から逃げだす者もいた
………しかし
どういう仕組みになっているのか、教室から逃げだそうとした級友達は、体に切り傷を負ってしまった
「痛い、痛いぃ…！！痛いよぉぉぉぉ」
「体………体中から……血が……ヒヒッ………ヒヒヒヒヒヒ」
その中には狂う者もいた…………勿論、最終的には傷をその者達は全員死んでしまった
異常な光景を目の当たりにして、俺の大切な日常が壊れていくのがわかった……
誰だ…………俺の日常を壊したやつは……！！
何故壊すんだ……！？
行き場の無い思いにただただイライラさせられる
不思議と、恐怖の感情は湧かなかった
日常だけでなく、俺の中の何かが壊れていくのを感じた
最初のコメントを投稿しよう！