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さっきの惨たらしい出来事に……室内のは静まりかえった
言うなら………今がチャンスか?
「皆、聞いてくれ!!」
皆が俺の方を向く
泣いてるやつも、口を押さえてるやつも………皆
「俺は級友同士で殺し合いなんかしたくないんだ!!信じてくれ!!」
周囲がざわつく
「そこでだ……!一回集合して、人数確認しよう!………無意味に殺し合うのも嫌だろ?」
友人達は頷き、級友達も小さく頷いた────
───
──
─
「16人か………」
実際に集合してみると、16人で1人だけ多かった
制限時間まで後15分
「零………だったか?どうするんだよ」
そう言ってきたのは川島─川島 樹<かわしまいつき>─だった
「どうって…………んん………」
「んん………じゃなくて、どうするんだよ!?時間ないのにどうするか決まらなくて、はい全員死亡!!……ってなるのは嫌だぜ?」
カチンときた
「俺だってそれを考えてるんだ!!だからこうやって集めた!」
「だが実際決まらねぇし、一人死ななきゃなんねぇだろ!?これだったらまだ犠牲多くても、集まらんうちに、殺したやつが誰だかわからないから殺し合った方が良かった!!」
なん……だと………!?
「じゃあテメェは犠牲が多くて、級友を殺す方を選ぶってのかよ!?」
「少なくとも、お前みたいに一人だけ晒し者にするように殺すよりはましだ!!」
その言葉で頭にきた
………俺とコイツで殺り合うか?
そうすれば、ほとんどのやつらは納得がいくだろう
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