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「ははっ……。なに泣いてんだ、お前は?せめて友と別れる時には笑顔でいようぜ……?こんな壊れた世界だけど……強く生きろよ?」
「どんな手段を使ってでも、お前達は生き延びろ。俺が死ぬんだ………当然だろ?」
そういいながら郁矢は床のなにかを拾った
お前がいなきゃ意味ねえんだ……!
お前がいなきゃ一生笑えねぇよ………!
そう伝えたいのに言葉に出来ず
「毎日のやり取りが楽しかったぜ……。俺は最高に幸せだった!あばよ親友!縁があったらまた会おうぜ!!」
友人が拾った何かを、そのまま頭の横に持っていく………
「そして……また、笑いあって…………」
パァーン!!と室内に甲高い音が響いて
目の前の人型のシルエットが倒れた………
「う……………ぁ?」
銃を拾って
郁矢は
自分を打ったのか………?
打ったんだ……!
オレなんかのために
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」
なんて俺は無力で……
なんて俺は弱いんだろう……
きっと俺が死ねば……こんなことにはならなかっただろう
何が正しかったのかわからない
けど……絶対にこれだけは言える
数統は許してはいけない
郁矢の死を見計らったかのように放送が入る
ブー……………
「やぁ諸君、私だ。全クラスクリアおめでとう………ただ、残念な事に3年1組の教室のもの達は全員死んでしまったそうだ」
「次のゲームは4時間後に開始する……。頑張りたまえ、諸君。……フハハハハハハ…!!」
数統ぉ……!!!
お前だけは絶対にぶち殺す!!!
俺の日常を踏みにじり、結果的には大切な友人の命まで奪った……!!
だからお前だけは………絶対!!
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