~一年六組の友人~

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「はぁ………」 「朝っぱらからしけた顔して、どうした親友?」 「………………はぁぁぁ」 「スルーかよっ!?つかむしろ悪化したか!?」 あ~あ、テンションの高い面倒な悪友が来やがった 「朝っぱらからなんなんだよ、ふみゃ?」 「なぜ軽く簡略化する!?郁矢だ!ふ!み!や!」 「五月蝿いので静かにしてくれませんか?」 「すみません……ってなんで俺が謝ってんだよ!!」 「存在が……ウザいから?」 「ひどっ!?理由ひどっ!!」 「今日はお引き取り下さい………息を」 「それ絶対死ねって意味だよなぁ!?」 「わかってるじゃないか。 で?どうした郁矢。用件を早く言いやがれよ、この野郎」 「お前のせいで言えなかったんだっつの!!」 俺の言葉にいちいち突っ込んでるめのだから、息を切らしている 中々面白い このノリが良く騒がしい友、改め悪友は木戸 郁矢<きどふみや>という 中1からの付き合いでモテるためになら、基本的にどんな事もするやつだ ちなみどうでも良いことだが、つい最近まで、髪を伸ばしていたが、思い切ってオールバックにしたらしい なにを思い切ったんだかわからないがな どうせモテたかったのだろう 「それで、用件はなんでございますか?なんなりとお申しつけ下さいませ、郁矢様」 「うん、なんか色々ツッコミたいが今は止めとくぞ、メイドさんよ」 つまらん奴め ここは徹底して乗るところだろ……… 微妙に郁矢も笑いが分かってない所がある まぁ笑いのツボは個人差があるとは思うが 「別に良いんじゃねぇか?って事だ」 「一の敬語がか?」 どうしてもコイツが言うと良い印象がない 「ああ」と言い、郁矢は頷くと手をガッツポーズにして叫んだ 「敬語だと、なんか男の娘っぽくて良いじゃないかぁぁぁぁ!!」 やはり阿呆な事を言いやがった ホントに残念な頭を持っていやがる、アーメン 「帰れ、地に」 「そんなこというなって!本当は零もそう思ってるんだろう」 「いや思わない、そして死ね」 「嫌だ。口調に関しては、自由で良いと思うんだよ。一がしたいっていってる口調で良いと思うぜ、俺は」 「ああ、同感だ」 「だよな!!?」 無駄に生き生きしてるとこを見ると、どう考えても建前だろう 「だが最初の理由がメインだろ?カス野郎」 「そんなはずはな……ナイダロウ?」 そのわりに目が泳いでた セルフ目潰ししてれば、わからなかったかもな
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