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「はぁ………」
「朝っぱらからしけた顔して、どうした親友?」
「………………はぁぁぁ」
「スルーかよっ!?つかむしろ悪化したか!?」
あ~あ、テンションの高い面倒な悪友が来やがった
「朝っぱらからなんなんだよ、ふみゃ?」
「なぜ軽く簡略化する!?郁矢だ!ふ!み!や!」
「五月蝿いので静かにしてくれませんか?」
「すみません……ってなんで俺が謝ってんだよ!!」
「存在が……ウザいから?」
「ひどっ!?理由ひどっ!!」
「今日はお引き取り下さい………息を」
「それ絶対死ねって意味だよなぁ!?」
「わかってるじゃないか。
で?どうした郁矢。用件を早く言いやがれよ、この野郎」
「お前のせいで言えなかったんだっつの!!」
俺の言葉にいちいち突っ込んでるめのだから、息を切らしている
中々面白い
このノリが良く騒がしい友、改め悪友は木戸 郁矢<きどふみや>という
中1からの付き合いでモテるためになら、基本的にどんな事もするやつだ
ちなみどうでも良いことだが、つい最近まで、髪を伸ばしていたが、思い切ってオールバックにしたらしい
なにを思い切ったんだかわからないがな
どうせモテたかったのだろう
「それで、用件はなんでございますか?なんなりとお申しつけ下さいませ、郁矢様」
「うん、なんか色々ツッコミたいが今は止めとくぞ、メイドさんよ」
つまらん奴め
ここは徹底して乗るところだろ………
微妙に郁矢も笑いが分かってない所がある
まぁ笑いのツボは個人差があるとは思うが
「別に良いんじゃねぇか?って事だ」
「一の敬語がか?」
どうしてもコイツが言うと良い印象がない
「ああ」と言い、郁矢は頷くと手をガッツポーズにして叫んだ
「敬語だと、なんか男の娘っぽくて良いじゃないかぁぁぁぁ!!」
やはり阿呆な事を言いやがった
ホントに残念な頭を持っていやがる、アーメン
「帰れ、地に」
「そんなこというなって!本当は零もそう思ってるんだろう」
「いや思わない、そして死ね」
「嫌だ。口調に関しては、自由で良いと思うんだよ。一がしたいっていってる口調で良いと思うぜ、俺は」
「ああ、同感だ」
「だよな!!?」
無駄に生き生きしてるとこを見ると、どう考えても建前だろう
「だが最初の理由がメインだろ?カス野郎」
「そんなはずはな……ナイダロウ?」
そのわりに目が泳いでた
セルフ目潰ししてれば、わからなかったかもな
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