~一年六組の友人~

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「おし!私刑で死刑確定!」 「やましい事なんてナイヨ、ナニモ」 「嘘つけ、バイ野郎」 「ち…チガウヨ」 「言いたい事はそれだけか?よし殴る!」 俺は硬く握った手を振りかぶり、郁矢by野郎の頬を左へ殴ろうとした しかし一は俺の手を掴んだ 「わっ!駄目ですよ!」 「とめるな一!!こいつは俺がやらなければいけない!」 「ぼ、僕は大丈夫ですからぁ!は、話せば分かる!です!!」 必死に腕に組み付いてきたので、さすがにやめた 命拾いしたな………郁矢 ていうか 話せば分かる は、普通に殺されちゃう言葉だからな一 そんな時、ガラガラという音と共に女子の声 「アンタら……また、バカやってるのね」 「み……美羽ちゃん、そんなこと言っちゃ駄目だよぉ」 そんなことを言いながら、近づいてきた 片方の高圧的な喋り方の女子は面無 美羽<おもなしみう> もう片方の女子は纏 千<まといせん> 美羽とは一応中2からの付き合いだが、基本的に高圧的な態度は変わらない 頭の良さも容姿も完璧なエリートなのだが、もう少し付き合い易くして欲しいと個人的には思う ………まぁ優しい時はかなり優しいやつなんだが 最初、流れるようなツインテールが綺麗で、話かけたっていうのはここだけの話だ 千とも、大体美羽と同じ頃からの付き合いだ 千の性格、能力は美羽とは正反対だ 付き合いは良いいがその分、頭も運動神経も残念な事になっている 余談だが、千の髪型はまるで生き物のようにふわふわしていて長い 一部でその髪は「最高の繊維」とか呼ばれているが………動物かよオイ 確かに千は犬っぽいけどよ そんな思考を中断して、美羽に反撃する 「バカとはなんだ?バカとは?バカなのは郁矢だけだぞ」 「そうだそうだっ!って、なんでだよぉぉぉぉ!!Why、俺だけ?」 「五月蝿いわ」 「すみません」 美羽にぴしゃりと言われて郁矢、沈没 こんなバカな(主に郁矢が)やりとりも大体いつもどうり…… だけど俺はこの日常に、幸せを感じている
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