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「おし!私刑で死刑確定!」
「やましい事なんてナイヨ、ナニモ」
「嘘つけ、バイ野郎」
「ち…チガウヨ」
「言いたい事はそれだけか?よし殴る!」
俺は硬く握った手を振りかぶり、郁矢by野郎の頬を左へ殴ろうとした
しかし一は俺の手を掴んだ
「わっ!駄目ですよ!」
「とめるな一!!こいつは俺がやらなければいけない!」
「ぼ、僕は大丈夫ですからぁ!は、話せば分かる!です!!」
必死に腕に組み付いてきたので、さすがにやめた
命拾いしたな………郁矢
ていうか
話せば分かる
は、普通に殺されちゃう言葉だからな一
そんな時、ガラガラという音と共に女子の声
「アンタら……また、バカやってるのね」
「み……美羽ちゃん、そんなこと言っちゃ駄目だよぉ」
そんなことを言いながら、近づいてきた
片方の高圧的な喋り方の女子は面無 美羽<おもなしみう>
もう片方の女子は纏 千<まといせん>
美羽とは一応中2からの付き合いだが、基本的に高圧的な態度は変わらない
頭の良さも容姿も完璧なエリートなのだが、もう少し付き合い易くして欲しいと個人的には思う
………まぁ優しい時はかなり優しいやつなんだが
最初、流れるようなツインテールが綺麗で、話かけたっていうのはここだけの話だ
千とも、大体美羽と同じ頃からの付き合いだ
千の性格、能力は美羽とは正反対だ
付き合いは良いいがその分、頭も運動神経も残念な事になっている
余談だが、千の髪型はまるで生き物のようにふわふわしていて長い
一部でその髪は「最高の繊維」とか呼ばれているが………動物かよオイ
確かに千は犬っぽいけどよ
そんな思考を中断して、美羽に反撃する
「バカとはなんだ?バカとは?バカなのは郁矢だけだぞ」
「そうだそうだっ!って、なんでだよぉぉぉぉ!!Why、俺だけ?」
「五月蝿いわ」
「すみません」
美羽にぴしゃりと言われて郁矢、沈没
こんなバカな(主に郁矢が)やりとりも大体いつもどうり……
だけど俺はこの日常に、幸せを感じている
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