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「で、今日は何のようだ?」
「今日はみんなで家庭訪問をしようと思ったの」
また意味不明なことを…。
こいつは一ノ瀬藍羅(イチノセアイラ)。俺の幼馴染みだ。
藍羅は家が隣同士だと言うことをいいことに、毎晩俺の部屋に無断で侵入し、なにかしら悪戯をしてくる。ようは夜這いである。
そして今日もこうして朝から鉢合わせているのだ。
「やっぱり親睦って大事だと思うんだよね。だからまずはお家に遊びに行くことから始めようってこと」
「みんなってまさか…」
「いつものメンバーに決まってるじゃん。GWは一日一人の家に遊びに行くよー」
「マジかよ…」
「ほら早く着替えて着替えてー。今日はあーちゃんの家にいくんだから」
「えぇー」
「早くしないと私が脱がしちゃうよ~?」
「断固拒否する!」
ちなみに、言い忘れていたがこいつは重度の変態だ。
俺は藍羅の変態攻撃を華麗にスルーしつつ、私服に着替えた。
「俺たち二人で行くのか?」
「ううん。違うよ。お姉ちゃんも委員長も梨沙ちゃんもいるよ」
「……そうか」
相変わらず無駄に行動力のある奴だ…。
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