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朝食をちゃちゃっと済ませ、俺は藍羅と共に家を出る。
「そう言えば。橘には許可とってあるのか?」
「大丈夫だよー。電話で聞いたら『何!? 飛鳥に友達!? 大歓迎に決まってるじゃないか!』ってあーちゃんのお父さんが言ってたから」
「…行動がお早いことで」
俺たちは橘家へ向かった。
学校の近くにあるという橘の家は、予想以上に大きかった。
「およ? あいにゃんに幸人殿ー。おはよ」
「……幸人…おはよ」
橘の家の門にはすでに二人の姿があった。
「早いな。いつからいたんだ?」
「…5分前…」
この子は結城梨沙(ユウキリサ)。
小柄で眼鏡をかけたとっても無口な子だ。読書家で頭がいい。
性格が歪んでるとこがたまに傷だが、素直でいい子である。
「私は今来たとこだよー」
そしてこの子は花崎木葉(ハナザキコノハ)。我がクラスの委員長だ。
性格は極めてハイ。テンションの高さはクラス一である。
「瀬山は…まぁいいか」
ここにはいないが、瀬山大地という男子がいるが、紹介するほどの奴でもないので省くことにする。
あえて言うなら世界が認めるバカとだけ言っておこう。
「じゃぁさっそく突入しちゃおうか」
『おー』
そんなこんなで俺たちは橘家へ乗り込んだ。
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