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こんなに一生懸命動いたのは久しぶりかもしれない。
とりあえず鎮火し、一段落ついたところで乙三は近くにある高校に避難しようと言い出したので、私はもう一度自分の部屋へと戻った。
その頃には日もだいぶん昇っていて、明るくなってたので、部屋を見渡すことができた。
ベッドの下で私の足下を怖がらせていたのはやっぱり漫画で、もちろんその本を収納していたはずの本棚は机によりかかるように斜めに傾いている。
そして、支えているはずの机ですらが、位置が大きくずれている。
昨日帰って来た時に脱ぎっぱなしにしていたコートは床に無造作に落ちている。
ソレを拾って気ながら、散乱したCDを並べ直そうとした時、また大きく地面が揺れた。
、何よ?まだ来るの??
とりあえず、倒れていない机につかまるようにしながら動きを止めると、数秒が過ぎた。
並べかけていたCDは、また散乱してしまった・・・。
「お父さん!!まだ地震来るの??」
大声で1階にいるお父さんに聞くと、お父さんはわざわざ2階まで上がってきて、答えてくれた。
「今のは余震って言って、大きな地震にはつきものなんだ。これから当分続くから片づけはしなくていい。
ただ、必要なモノだけカバンに詰めなさい。
玄関のドアも開かなくて壊してしまったから泥棒に入られてしまうと、大変だろ。」
こんな状態で、泥棒しようなんてバカがいるのかしら?
まあ、不用心とか言って状態じゃないし、言われるままに財布や貯金箱と通帳なんかをカバンに詰めた。
そう言えば、今何時なんだろ?
ガッコ、まだ行かなくても大丈夫なのかな?
お母さんんもお父さんもソレどころじゃないみたいだし、このままさぼれるならさぼっちゃえ♪
この時、私はまだ被害の大きさを知らなかった。
まさか、街全体がこんな大きな地震に被ってるなんて想像すらしていなかった。
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