2人が本棚に入れています
本棚に追加
何回かしたけど、その全部が兄貴にばれて、かなり殴られたっけ?
「あら、シンナーは体に悪いけど、エンコーはゴムさえつけてれば病気が写される訳でも、妊娠するわけでもないから平気だよ。私はしてないけど、ガッコの友達は結構してるよ。」そういう問題なのか?
何か、ずれてないのか?
別にモラルとか法律とか、くだんねぇ事を並べるつもりはないけど、やっぱ好きでもない男と寝るなんて・・・。
オレは紗弥加のこの話題に対する反応を見たくて、視線を投げた。
気だるそうに髪をかき上げながら、紗弥加は口を開いた。
「どうでもいいんじゃねぇの?友達なんて。
人それぞれ考えがあるだろうし、アホな子も多いけど、バカな大人も多いからさ。
でも、自分のツレにそんなアホな女はいらねぇよ。」
どうでもいいと言いながら、かなりむかついてるのがわかる。
言葉使いが悪くなってる。
「オレも紗弥加に賛成。美奈がエンコーしたらオレはお前を殴るかもしれない。」
兄貴も紗弥加に続いて、少し低い声でそう言った。
兄貴の声が低くなる時は、たいていキレてる時だったから、みんなビビッてしまった。
「・・・そだね。エンコーって流行ってるけど、仲間がそんなことしたらいやだな。」
静香は常に兄貴の意見にうなずいている。
そりゃ、今回の話は兄貴が正しいけど、いつもいつも兄貴のいいなりでつまんなくないのかな?
自分の意見がないんだろうか?
「そう言えば、友則と俊二は?」
自分の話題がいやだったのか、美奈が突然話を切り出した。
「俊二はまだ仕事じゃない?昨日、雨が降ってたから。」
静香がそう言った。
俊二とオレは受験失敗して、働いていた。
だけど、俊二は公務員の下水で働いている、かなり安定した仕事先でうらやましく思ったくらいだ。
「じゃあ、友則は?」
「さぁ、最近アイツあんまり来ないぜ。
ガッコのツレとナンパでもしてるんじゃないの?三宮のパイヤマ辺りで。」
・・・・。
中学を卒業して間もないころは、みんな遅れても集合していたのに、最近じゃ全員が集まる事の方が少ない。
最初のコメントを投稿しよう!