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オレと同じ事を考えていたのか、紗弥加が一つの提案をした。
「今週の土曜日にみんなで飲み会でもしよっか!理由はなんでもいいじゃん。例えば私と静香の修旅言ってらっしゃい会とかさ。」
「いいね。」
「賛成!」
それぞれに、みんなうなずいた。
が、しか~し、紗弥加が提案したのは、みんなで集まりたいだけが理由じゃなかった。
何でかって言うと・・・・その後にまだ続きがあるから。
「確か友則って武庫川にある男子校だったよね?アソコの男ってコンパ受けいいのよねぇ。」
コンパだぁ?
「あん、紗弥加ってばコンパのつなぎを付けるつもりなんでしょ?ずるぅい、私も誘ってね。」
美奈は顔を膨らませて拗ねたフリをしながら、上目使いでおねだりをしていた。
拗ねたいのはオレの方だよ・・・まったく。
「じゃあ、話も決まった所で、そろそろ帰るわね。明日もガッコがあるから。」
紗弥加の一言で、みんなはそれぞれ帰り支度をしだした。
静香は兄貴がバイクで送るのがいつものおきまりで、近所に住んでる紗弥加や美奈は二人で仲良く家をでた。
今まで騒がしかった部屋が、糾に静まり帰って、オレは一人取り残されたような寂しさに襲われた。
だけど、ものの20分もしないうちに、静香を送り届けた兄貴が帰ってきた。
「お帰り、兄貴も明日早いんだろ?
もう寝る?」
「ああ、静香にベル打ってから寝るよ。」
さっきまで一緒にいたくせに、ご丁寧に毎晩のおやすみベル。
時計に目をやると、針が夜中の1時をしめしている。
今から寝ても朝の6時には起きて仕事なんだから、兄貴も大変だよな。
オレもさっさと寝ないと。
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