枯葉

2/2
前へ
/55ページ
次へ
色づいた葉っぱが風に乗り宙に飛ぶ。 風が弱まると葉っぱはヒラリヒラリと舞い降りてきた。 まるで紅い雪が降っているかのようだった。 綺麗だと思った。 何で彼らは綺麗に色づくのだろう? 「ねぇ、葉っぱさん何故なんだい?」 「次に命をつなげるために僕はちる、 せめて皆が僕を忘れないように 僕は綺麗に色をつける 僕はいた 確かにここにいたんだ どうか皆さん・・・ 僕を覚えていて下さい。」 そう言うと 葉っぱはどこかへと飛ばされていった。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加