勇者と親友

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「5つだ!さらに聞くぞトウヤ。 何で5つも町を救った俺たちに新しい仲間の一人も居ないんだ!!」 「はぁ?何言ってるんだおまっ」 「お前がなに言ってんだー!!!」 俺につかみかからんばかりの勢いで詰め寄ってくる 「こういう伝説の勇者の冒険では5つも町を救ったら2、3人は仲間が増えてんのがセオリーっつうもんだろうがっっー!!」 本当にどうしたんだコイツは。 今日の魔物との戦闘で頭でも打ったのか? ハアハアと上がった息を整えているショウを見ながら考える。 「なぁトウヤよ、最近魔物も強くなってきたと思わねぇか? そろそろここいらで戦力アップしようや、なっ?」 「しかしなぁ、これ以上仲間が増えると金もかかるし……」 「何言ってるんだよ。俺たち冒険者だぜ? 増えた戦力で魔物を狩りまくったら金くらいどうとでもなるさ」 うーん…と考え込む。 確かにショウの言っていることには一理ある。
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