勇者と親友

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寝袋の中で星空を眺めていると、こんな日常も悪くないなと思う。 日中は共に戦い夜は2人でバカ話に興じる。 こんな毎日が続いても…… と、そこまで考えた後、思わず苦笑する。 ずっとこのままなんて俺は本当に世界を救う気があるのか? 確かにこんなんじゃショウに自覚を持てと言われても仕方ないな。 ……さぁ、もう寝よう。 明日からもまた魔物を狩る日々だ。 目を閉じる。 意識がまどろみの中に消えていく。 広い草原に立つ一本の木 その木の下で眠る冒険者達を満天の星々が静かに見守っていた。 END
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