姫は姫なんだ

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 「うん、皆は大丈夫。  一旦家帰ったよ  裕翔たちが逃げてから  ここの机ひっくり返して  花踏んずけて帰ってった  でも、王子は奥でまだ寝てる  目覚まさないんだよ‥」  隣にいる裕翔の表情を  横目で見てみれば  目に涙をためていた  「全部‥僕のせいだ‥  僕がここにいなければ  こんな事には、ならなかった  僕なんか‥いなきゃ‥」  膝をがくっと落とし  膝をつき顔を手で覆い  しくしくと泣き始める  
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