プロローグ

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―江東― 元は一小国であった江東も、第三次元世界対戦後の現在は三大国の一つに数えられるようになった。 戦後は領土が多少増えたが、多くの難民や移民を受け入れた為人工が爆発的に増え、人工過多を引き起こしていた。 しかし、現在江東には、それよりも重要な別の問題があった。 ( 'A`)<…………終わり。 焼けた大地。 灰と砂煙の中心で黒き外套が揺れる ( ̄_ ̄)<お疲れ様です。 江東を治める妹姫の執事:沖瀬玄武がその傍らに参上した ( ̄_ ̄)<……ドクオ様…失礼ながら、疲労が溜まっているのでは… ( 'A`)<……… 外套で顔や体の殆どが隠れてはいるが、目の下には大きな暈、傷や痣だらけの体を見た事のあった玄武は訪ねる。 ( 'A`)<…ああ…… しかし…玄武は知っていた。 その疲労や傷跡は、魔物との戦闘によるものでない事を。 ( 'A`)<……まぁ…代償って奴だ。「N」ってのは飛び切りの代物だからな。レンタル料もデカい ( ̄_ ̄)<一体…どんな… ( 'A`)<「永久の苦しみ」…そう言われた。 ( ̄_ ̄)<永久の………。体が休まる時間は…? ( 'A`)<ない。だから寝ないし、傷が癒える頃には別の傷が出来てる。 ( 'A`)<だから動いてる方が楽なんだ… ( ̄_ ̄)<だから…妹姫様を戦場に出さず…貴方一人で… ( 'A`)<そうだな……まぁ…あいつは戦わない方が良い。その方が民も安心するだろうよ… ( ̄_ ̄)<はい… ドクオは外套を翻し、定位置(城門の前)へ向かう ( ̄_ ̄)<ドクオ様……貴方は何故…そこまで…… 誰にも、ドクオにしか知り得ない至上の苦しみを思い、案ずる玄武であった
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