悲しい夢

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「はあ…はぁ…ッ」 屋上に着いた時には既に涙が溢れ出ていた。 冷たい風…まるで熱くなった身体を冷やすように吹いてるようだ。 そうずっと逃げ続けれる訳が無い。 いつかあの人の口から言われるだろう―― “そんなお前、いらないんだよ” 「ひっ…く……ぅ、ああ…ッ」 どうしてアタシはこんなに我が儘なのだろう アタシがあの人の一番になりたいだなんて こんな事何で思ってしまったんだろう、あの人の側に居れるだけで十分だったのに…! 「いや……側に…居るだけで、良いの……側に居るだけ…で…ッ」 「何で急にどっか行っちまうんだよ…」 「ッ…!?」 .
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