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細く伸びた影をなるだけ
気にしないように歩いた
これが朝焼けなら いいのに
頑張る気持ちに なれるのに
もしも 違う生き方が存在するなら
どんなことして 生きたいかなぁ
ふれることだけが全てだとして
一体 なんの価値があるというのだろう
立ち止まりとどまることさえできないから
ほんの一秒だけ 泣いてもいい?
キスしてもいいと尋ねると
拒まれた両手に揺れる
深く沈み込んだ 心が
冷たい笑顔に 傷んだんだ
もしも 君じゃなく他の誰かなら
どんな態度で のぞんだのかな
晴れ渡る空に唇をあずけて
ここから始まる歌声に 耳を傾ける
弱いだけで生きること否定するなら
どれほどの時間、必要なのかな
全てのなまえに意味があるように
生きる意味だってきっとあるけど
無理矢理にほじくり出さなくていい
伸びた影を眺めればいい
言葉にならない思いに気付ければいい
それだけで いいから
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