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-A side-
次の日。
今日は朝から検査で、終わって病室に戻るとかめがトマトと戦っていた。
「和也くん、ちゃんとトマト残さずに食べてね。」
『やだ。』
「まったく。あ、仁くんおかえり。」
やっと俺が戻ってきたのを気付いたみたいで、看護師さんとかめはこっちを見ていた。
『何してんの??』
そう言って俺はかめのベッドの横に立った。
「和也くん、トマト食べないの。」
『だって、不味いじゃん。』
「でも、食べなきゃだめ。」
『いやだね。』
「今回だけで良いから食べて??」
『...ねぇ、仁??』
そう言ってかめは、俺の顔を見た。
『なに??』
『これ食べたら、一緒に庭に散歩行ってくれる??』
『散歩??』
『そう、だめ??』
『分かった、いいよ。』
『じゃあ、今回は食べる。』
そう言って、パクっとトマトを食べた。
数回かじって、水で流し込んでいた。
『よし、行こう。』
そう言ってかめは張り切って病室を出ていった。
『あいつ、俺を置いてった。』
「ありがとうね、仁くん。」
『いや、いいよ。』
「仁くん。」
『ん??』
「散歩は良いけど、分かってるよね??」
『分かってる。』
『じ-ん、早く。』
『分かったって。』
そう言って俺はかめの元に行って、一緒に庭に行った。
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