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ふと目が覚めると朝になっていた。
側には点滴を交換している看護師さんがいた。
「おはようございます。」
そう言って点滴を交換して、マスクを外してくれた。
『おはよう、ございます。』
「今、和也くんがご飯持ってきてくれるから待っててね。」
『はい。』
『あ、仁。起きたんだね。』
『あぁ。』
『はい、これ。』
かめはそう言ってテーブルにトレーを置いた。
「仁くんはお粥にしてもらったから。」
そう言って看護師さんは俺のベッドを起こしてくれた。
『わかった。』
「じゃあ、ちゃんと食べてね。」
そう言って看護師さんは戻っていった。
『いただきます。』
かめはモグモグ食べ進めた。
美味しそうに食べるかめを見ながら、ゆっくり食べ進めた。
『ごちそうさまでした。』
かめが食べ終わって俺の側に来た。
『仁、大丈夫??』
『あ、うん。』
そう会話しながらゆっくり食事を済ませた。
『なぁ、かめ??』
『ん??』
『そこの車いすとって。』
『わかった。』
そう言ってかめはベッドの側に車いすを持ってきてくれた。
俺はかめに支えられながら車いすに移動した。
『屋上行こ??』
『いいの??』
『いいの。』
『仁が良いなら、僕は良いけど。』
『行こ。』
そう言ってかめは俺の車いすを押して、屋上に向かった。
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