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そんな俺に、
"クロ"という名前と、
居場所を与えて下さったのは
全部、紅様だった。
あの人には
感謝してもしきれない。
一生ついて行こうと
忠誠を誓い、
人生を捧げた。
１０年間
国を治める立場にある彼の、
手となり足となり生きてきた。
これからもそれは変わらない。
今ではもう、別に記憶が戻らなくたってもいいと思ってる。
逆に自分が一体誰なのか
知るのが怖くて…
過去は捨てた。
今と未来があればいい。
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