チャーリー・ルチアーノ一味

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「罠だ」 シーゲルが呟いた。 「そうですね」 コステロが同意した。 「間違いない。…どうする、チャーリー」 ランスキーが不安そうにルチアーノの顔を覗き込んだ。ルチアーノは不敵な笑みをたたえている。 「明日、「国税調査官」を、二時前に送り込む」 「国税調査官?そんなの…」 コステロが疑問の声をあげた。 「雇ったユダヤだな」 シーゲルが口を挟む。 「正解」 ルチアーノは続ける。 「マランツァーノの時代を終わらせる。そして来るのは、俺たちの時代だ」 「ああ」 一同から力強い相槌が帰ってくる。
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