チャーリー・ルチアーノ一味

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 ルチアーノとランスキーは、向かい合ってウィスキーを干していた。高級ホテルの椅子は、寛ぐにはもってこいの柔らかさである。体重を支えるソファは深く沈んでいる。その生地はおそらく最高の質のものを使っているのだろう。  ルチアーノが手にしたグラスが空になった。 「なあ、マイヤー」 「ん?なんだ…どうした?」 「お前は、本当にすごい奴だよな」 「何がだ?」 「お前には敵わない。まあ、負けるつもりもないが」 「チャーリー、酔っているのかい?」 「いや…」
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