残念と呼ばれた男

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鬚はよく友達がいると言うが本当だろうか? 答えはNoだ。では改めて友達とは何だろうか?恐らく大半の人間がこう答えるだろう。「友達と言うのは一緒に居て楽しく、心強い者」。 では、上記を踏まえて鬚の友達の基準を考えてみよう。 この鬚と友達になったと仮定してみよう。朝、おはようと挨拶をする。恐らく鬚もおはようと挨拶を返すだろう。 だが、いくら鬚がおはようと挨拶をしても、誰も理解出来ないだろう。それもそのはず、何故なら人間の言葉を話すことが出来ないからだ。 さて、人間の言葉を話すことが出来ないなら、一体何処で生きて行けば良いのだろう?答えは第9地区しかないのだ!! つまり、人間で無いのなら、その類いの生物としか解りあえないのだ。 人間の言葉を話せない上に、ピナちゃんちゅっちゅ(^3^)/である。 はぁ~、実に残念だ。 彼と口を交わすクラスメイトはほとんどいないが、クラスメイトZは違う。 Zは鬚を罵り、他のクラスメイトを楽しませている。これはとても良い鬚の活用法である。 人を不機嫌にさせるしかスキルのない鬚を、面白可笑しく罵る事が出来るのだ。クラスメイトSeは尊敬の眼差しでクラスメイトZを見ている。
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