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触らないで
この傷は治さなくていい
あたしに近づかないで
あたしのテリトリーに入ってこないで
優しいフリして
傷を抉ら(えぐ)ないで
泣きながら全てを拒絶してそれでも寂しくて……
寂しい…
月が照らすその醜い姿は
傷を隠すために傷で固めた鎧(よろい)
誰か此処から出して
何もミエナイ…
だけど怖くて
その手を掴む事さえできない
心では“助けて”と叫ぶのに
表ではまるで能面のように無表情で
いつしか孤独があたしの象徴となり
闇だけが私の居場所となった…
好きでこんな風になったわけじゃない
自分守るために仕方なかった
救い出してよ
明るい場所へ…
大丈夫だと言ってよ
例えそれが嘘でも
今は少しの希望がなければ歩けない
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